レポート[豊かな暮らしと子供たちのための低炭素住宅]
石油価格が高騰し、もしかしたら数年後には石油というエネルギー源は、一般の市民には手の出ない高価なものになっているかもしれません。
この先、10年〜30年程度で、普通に車に乗れない社会が表れるかもしれません。あなたの家の冬の暖房は大丈夫ですか? 通勤を続けられますか?
このような時代の流れを充分に理解し、今後10年、そしてそれ以降を見越した家作り、住まいの購入などをそろそろしておくべきではないでしょうか?
ドイツのパッシブ・ソーラーハウスを事例に、将来性ある、自然エネルギーとうまく付き合った家作りについて多角的に書かれたのがこのレポートです。
暮らしとエネルギーについて、化石燃料の枯渇と温暖化について、ここで一度整理しておきたいと考える方に最適なレポートです。
目次
はじめに
第一章 ドイツにおけるパッシブ・ソーラーハウスの定義
パッシブ・ソーラーハウスの誕生とその定義
ドイツの家庭でのエネルギー消費行動
ドイツにおける省エネ建築
パッシブ・ハウス研究所が用いたチェックリストと設計時の指針
パッシブ・ハウスの計画3段階
第二章 家屋のエネルギーコンセプト
パッシブ・ハウス燃費1.5リットルの建物
パッシブ・ハウスの実例 〜省エネのための5本の柱〜
第三章 家屋を取り巻く環境とその他の留意点
ゴミを発生させない家=エネルギー消費の少ない家 〜廃棄物コンセプト〜
オール電化の利点と功罪
新築と改築の環境負荷比較
持続可能な建築の設計、環境性能の高い建材
雨戸と簾を忘れ、間違ってカーテン、ブラインドを取り付ける日本
ベランダ・バルコニーという放熱板、吸熱版
ソーラー温水器と省エネ対策のコストパフォーマンス
「ソーラーシップ」での事例
第四章 日本式の新しいパッシブ・ソーラーハウスの提案
個人の趣向と選択の自由、お金、そして環境
環境にやさしい家づくりの優先順位
ライフスタイルの変化と生活基盤の変化
第五章 地球環境と住居
温暖化を巡る議論
温暖化対策が遅れる理由
温暖化懐疑論について
もう2つのポイント
石油文明の行方
化石燃料の枯渇とオイルピーク
おわりに